実は『一流アスリートの食事』を紹介するのに躊躇した、その理由

細野栄養士には
申し訳ないが
紹介は悩んだ



 錦織圭選手のエピソードを紹介するために一流アスリートの食事を紹介・引用させてもらったが、この本を取り上げるのは多少悩んだ。(おそらく)多忙な生活の中で時間を見つけて執筆したからか、あるいは彼女の最初の著作(未熟さ)ゆえかはわからないが「ん?」と思うところがいくらかあったのだ。今回はそれらを取り上げる。他人のアラ探しなので多少気が引けるけど(苦笑)。



”今の日本の人は
タンパク質を摂り過ぎ”
だろうか?



 タンパク質の過剰摂取は好ましくない。一般的に考えれば確かにその通りなのだがその後に妙なことが書いてあった。



 私が錦織選手にタンパク質のとりすぎをことさら注意したのには、実はもうひとつ大きな理由がある。今の社会では、ふつうの食事をしていても高タンパクの食事になってしまうからである。

 運動をしない人の場合、1日のタンパク質の必要量は体重1キログラム当たり1グラム程度とされている。体重60キログラムなら、60グラムである。しかし、現在の日本人の食事には通常タンパク質が1食に30グラムほど含まれている。普通の人でも既に体タンパク質の合成を刺激する量より多くのタンパク質が摂取されている。

 実は、これでも少なく見積もった結果なのである。現実の1日の摂取量は必要量の3倍と見られている。だとするなら、ほとんどの人がタンパク質の過剰摂取になっているのである。


『一流アスリートの食事』P94~95



 七訂 食品成分表 資料編』(女子栄養大学出版部)には戦後日本のエネルギー・各栄養素量摂取の推移が載っているんですが、平均ではそんなにタンパク質食ってませんよ?



食品成分表 女子栄養大学


 一番多いときで80gを超えてましたが、もっとも近い調査では70gもありません。日本の食事は「高炭水化物・低脂質・低タンパク質」という傾向がありますし。



 また高齢者の場合タンパク質が不足しがちなので、高齢者以外よりも気持ち多めに摂取すべき。その際に食べ物の量が少ないのにタンパク質が多い肉は有難かったりもする。肉or魚介なら100gでタンパク質20g前後(15~22gの間)摂取できるが、木綿豆腐だと一丁(300g)必要やからなぁ。誤読・誤解を避けるために書いておくとアミノ酸スコアを考慮しながら肉・魚介・大豆(これらはアミノ酸スコア100以上)・穀物等を組み合わせて食事をするのが好ましい。まあ小学生の頃の私の様に食パンに納豆乗せて食べる奴もそうはいないだろうけど(苦笑)。



 細野栄養士は”食事の欧米化”とも書いているがこれもどうだか。確かに激減したものの米、畜肉・乳製品は増えたが魚介類の消費量も欧米と較べてまだまだ多いのです。



 国民栄養調査結果を一九五〇年から二〇〇〇年までたどると、この50年間の食生活の変遷が読みとれる。一九五〇年と二〇〇〇年を単純に比較すると米の摂取量は五三%減った。肉は九・三倍、乳・乳製品は十八・八倍に、卵類は七・一倍に、魚介類は一・五倍に増えた。そして意外に思われるかもしれないが、二〇〇〇年においても肉類よりも魚介類の摂取量の方が二割近く多い。緑黄色野菜の摂取量も増えている。

【中略】


 五〇年前の半分以下に減ったとはいえ、依然として米を主食とし、欧米諸国の二倍以上の魚介類が供給され、肉の供給量は欧米の半分ないしそれ以下である。さらに脂肪からのエネルギー摂取比率は一九六〇年の約二・五倍にはなったけれども欧米各国よりはるかに低い。これを「欧米化」「魚離れ」とは乱暴過ぎる。日本の食生活は「諸外国の食の文化を取り入れ、多様化した」と私は考えている。


『フードファディズム』P045~047



スパッと書こうよ
「糖質制限やる奴は
単なるアホです」って(笑)



 細野栄養士は糖質制限についても少し触れていた。糖毒バカがよく持ち出してくる?2008年のDIRECTって奴です。低脂質食と地中海食(カロリー制限アリ)、そして低炭水化物食(カロリー制限なし)の3種類の食事法を試してどれがもっとも効果があったか、という実験。これで不幸なことに低炭水化物食がもっとも体重が減った。で糖毒バカは「ホラ見ろ、カロリー制限なしでももっとも効果があったんだ」と大喜びしたのです。私に言わせりゃ「ホラ見ろ、糖質制限なんざやっちまった日にゃ英文読解もネット検索もできなくなっちまうんだよ!クワバラクワバラ」なのだが(爆笑)。DIRECTについての記事は日を改めて書こうと思っているので今回は簡潔に。



 この実験では確かに低炭水化物食被験者の食事のカロリー量はあらかじめ制限していなかった。しかしそのことが「被験者は好きなだけ、食べたいだけ食べていた」わけではない。もっと言えば「低炭水化物食の被験者は低脂質食の被験者の3倍4倍の量を食べていた」わけではない。細野栄養士も読者に対して「お前ら、これ読んで勉強せぇや」(彼女は千葉出身なのでこんな言い方はしないと思うけど)とDIRECTについての記事のURLを掲載してくれりゃよかったんだよ。どうせなら読者の頭もトレーニングさせねぇとアカンやん(笑)。



運動選手には
糖質制限なんざ不必要!
わかったかこのタコ



 これはまあ何度も書いてる気がするんですが、運動選手は糖質制限なんざまずやりません。まあ五流とかならわからんけど(笑)、まともな奴はまあやらんでしょうね。そりゃそうでしょ、スポーツは技術の要素が少なからずあるので毎日の練習が不可避な訳です。その連日の練習に糖質抜きで耐えられるんですかぁ



ジムに通う人の栄養学 糖質制限 グリコーゲン


 100kmマラソンみたいな極端な長距離走ぐらいしか有利にならず、またそういった競技でも普通に糖質摂った連中が結果も出している。過去記事で申し訳ないんですが東京・秋葉原駅クリニック院長の大和田潔医師は彼自身のブログで率直な意見を述べています。商業媒体で同じこと言ってくれたらもっとよかったんだけど(笑)。



2016年2月24日 (水) アスリートと炭水化物 / 糖質を摂って、いきいきと暮らす

アスリートは炭水化物をきちんと摂取しています。彼らは、ガス欠にならないように体に蓄積された糖質や脂質を上手に燃やしながら運動することに専念しています。体脂肪を極端に削るボディビルダーの方が飲むプロテインにも、筋肉の萎縮(カタボリズム)を防ぐために多くの場合、糖質が含まれています。

糖質を制限してケトン体だけで競技に臨む方が、通常食のアスリートよりもハイパフォーマンスであるということを、私は寡聞にして知りません。逆に、ガス欠になり足が止まってしまったり、低血糖で朦朧とされたというアスリートの方のお話は聞いたことがあります。

アスリートではない私達も、運動と食事は両輪。彼らのミニチュア版です。 体重を減らすということと、いきいきと健やかに暮らすということは、別な話。急激に体重を落とす方法が、長期間体のメインテナンスをするのに最適な方法とは限りません。


http://owada-dr.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-68cf.html 



 柔道やボクシングなどの体重制限がある競技なら減量に有効なのでは?と反論もありそうだけど、アレはダイエットで減量するのではなくルール上規定体重を下回らなければならんだけで。これも昔書いたなあ



 最近面白いものを見つけてしまいました。ワシル・ロマチェンコ選手(プロボクサー)の画像なんですが、あの”脱糖王子(笑)”西脇俊二医師とそう身長も体重も変わらない。なのになんでこんなに違うんだろう?世間は残酷すぎる(爆笑)。マジで筋肉がない・・・ッッ!!率直に言って「こんな枯れススキみたいな身体で闘えんのかよ」?



西脇俊二 糖毒バカ 理想と現実
画像はロマチェンコVSリゴンド―(←リンク)
しかし脱糖王子のワキ腹
ボディ一撃で「あべしっ」(爆笑)


細野恵美さん
出版社を選ぼうよ(苦笑)



 この本は三五館という出版社から出てるんですが、巻末を見ても「ん?」という感じの代物が並んでいて少々悩みます。『ジョコビッチの生まれ変わる食事』『脳はバカ、腸はかしこい』・・・?まあ細野栄養士の著作はなんかおかしいのとは一線を画す内容なんですが、もうちょっと会社を選ぼうよ(大笑)。


 と思ったら・・・三五館、
事業停止しとったんかい!?渡る世間は世知辛い・・・。



 巻末の参考文献には『戦う身体をつくるアスリートの食事と栄養』(田口素子編、ナツメ社)『ジムに通う人の栄養学』(岡村浩嗣、講談社ブルーバックス)があります。この2冊は一般書とはいえ内容のある書籍なので、「自分は素人だ」と思っている謙虚な方は目を通しておきましょう。





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