近藤誠氏は「サンデー毎日」でこんなこと言ってました、まあ近藤誠だからな

近藤”がんもどき”誠
「サンデー毎日」で
絶賛営業中



 お久しぶりでございます。すっかり秋めいて果物が美味しくなりましたね。「カ、果糖ガー!」とか言ってフルーツ食べれない糖毒バカの皆さん可哀想(爆笑)。それはさておき今から「サンデー毎日」2017年10月1日号にデッカク特集された「発掘スクープ!近藤誠医師が警告!糖質制限ダイエットで死亡率2割上昇衝撃データ やり過ぎは危険!」について何だかんだ書きます。内容としては「まあ基本的に門外漢だからな」というものでしたが。インタビュアーはジャーナリストの森省歩氏。なお近藤氏は『あなたが知っている健康常識では早死にする!』(徳間書店)を出版する予定だとか。なんだ、営業かよ(笑)。なお引用ですがに特に記載がなければ同誌同号からのものです。



2010年に発表された
大規模コホート研究



 近藤氏は2010年にハーバード大学等の研究チームが20年以上かけて追跡調査した研究を持ち出してきた(Ann Intern Med 2010 153:289 。弊ブログでも何度か取り上げたかな)。近藤氏の主張をまとめるとこうなる。


 糖毒バカで儲けている商売人は糖質制限を是とする証拠として挙げてきたデータの対象はBMIが30を超えるようなアメリカンサイズの大デブだったり糖質制限の程度が弱い連中だったりして明確な根拠を欠いていた。しかしこの研究だとBMIが男性25~26、女性24前後とそこまで太ってないフツーの人たちを対象にしている上糖質制限の程度も細かく分けているから精度が高そう。


 まあこんな感じかな。記事中に「糖質制限ダイエットと死亡率」という表を掲載していたので大体自作してみました、下のコレです。



近藤誠 糖質制限


”上昇の仕方にバラツキはあるものの、男性の場合、糖質を制限すればするほど死亡率が上昇し、ダイエットを最も強めに行っているグループの死亡率は約2割も高くなっています。【中略】推奨派が自分たちに都合の悪いこれらの数字を黙殺してきたのは大問題です”


P19



門外漢の悲しさか
とんちんかんな主張も
している



 しかし評価できそうなのはここまで。その後の主張はかなり変。「やっぱりしょせんは近藤誠、ようわかってへん」と訝ってしまう。まあこの人は”敵を作ってそれを叩いて”頭の悪い人たちの支持を得てきたからなあ。



”「ただし、かく言う僕も、例えばBMIが30を超えるような太りすぎの人たちが体重を減らす目的で糖質制限を行うことには一定の合理性がある、と考えています。しかし、日本人には、米国人によくみられるビア樽のような超肥満者は多くありません。にもかかわらず、医学的に体重を減らす必要のない多くの日本人が糖質制限ダイエットに走っているという危険な現実があるのです」”


”「特定健診では、腹囲が男性で85センチ以上、女性で90センチ以上の場合、肥満と判定されます。また、腹囲の測定で肥満に該当しない場合であっても、BMIが25以上であれば肥満と判定されてしまうのです。いずれも日本肥満学会が定めた基準ですが、腹囲については完全に根拠不明です。そもそも、男性よりも小柄な女性の腹囲基準が男性のそれを上回ることからして不合理です。【後略】」”


” つまり、適正体重と信じられているBMI22は、医学的に言えば「実は痩せすぎ」だったのだ。


19~20P




 ね、わかってないでしょ?BMIは「一応の目安」。はっきり言うとそれが筋肉か脂肪かまではわからない。例えば今季から横浜F・マリノスの10番になった”ハマのメッシ(※川崎出身)”斎藤学選手は169cm/68kgなのでBMI23.8(四捨五入)。じゃあBMI22~24程度の日本人男性は皆斎藤選手みたいな身体しとるんか?まあそんなことあらへんわな、街中歩きゃ一発でわかる(爆笑)。




 また日本人男性は「糖尿病を発症しやすい」という特徴がある。弊ブログでも紹介した奥田昌子医師に登場してもらおう。


” ところが驚いたことに、欧米白人はどんなに肥満しても内臓脂肪があまりつきません。大部分が皮下脂肪です。この原因は完全には解明されていないものの、脂肪を皮下脂肪として蓄えることができないと、行き場を失った脂肪が内臓脂肪になると考えられています。伝統的に脂肪を大量に摂取してきた欧米人と異なり、脂肪の少ない食生活を続けてきたアジア人は皮下脂肪をためる能力が発達しておらず、内臓脂肪の形で蓄積してしまう可能性があります。長い年月のうちに、食生活に合わせて遺伝的素因が変化したということです。”


(『欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」』p66)




 いかがですかな?体重やBMIが多かろうが少なかろうが日本人男性は内臓脂肪が多すぎれば危ないことになります、医学的にどうかは知らんけど。どうせなので過去の記事も読んでやってください、面白いモンもありますから(笑)。



官公庁の資料くらい
目通しとけよ
タダやのに(苦笑)



 さらに続けよう。インタビュアー森氏は”糖質制限を含めて必要以上のダイエットが死亡率を上昇させた原因はどこにあるのか”と尋ねるが、近藤氏は大規模コホート研究も大規模住民調査も脂肪率上昇の理由については述べていないと前置きした上で”医学的に推理することはできます”とヘッポコな推理を始める。



”一般的に体重が減るとコレステロールや中性脂肪の値も下がりますが、特に前者は細胞を包む細胞膜の原料などになる重要成分です。つまり、必要以上に体重を落とした場合、細胞膜の強度もそれだけ脆弱になっていく。糖質制限ダイエットでがんや心血管疾患による死亡が増えたのも、細胞膜の強度が落ちてがん細胞の増殖を許したり、血管を形成する細胞が脆くなったりしたため、と考えることには妥当性があります


”【前略】それでもがんや心血管疾患による死亡が増えたのは、今説明した理由によるものと考えられますが、より広い視点に立てば、栄養不足が体の抵抗力を弱めた結果ということもできるでしょう。事実、第二次世界大戦前、『人生50年』などと言われていた日本が、今日、世界トップクラスの長寿国になりえたのも、極悪だった栄養状態が劇的に改善されて、日本人の体の抵抗力が一気に増していったからなのです”


21P




 糖質制限ってのは「主に糖質を制限することによって行うカロリー制限」。バカボ山田に騙されてる奴、このサイト読んでたら三回繰り返し声に出せ!なので確かに糖質(炭水化物)量は減りおそらくは総カロリーも減るが(減らないかもしれないが、その際は体重はまず減らない)、摂取する脂質とタンパク質の総量が減るかどうかはわからない。たとえば、こんな風に。



低糖質 高脂肪


 なので脂質やタンパク質の摂取量が増えた場合、細胞膜や血管の強度を心配する必要はなさそうだ。現にそーいったのは減ってるしね。


 日本人の死因を多い順にランク付け(3位まで)したものをまとめてみたのだけれど、近藤氏の主張とは裏腹に悪性新生物(平たく言えばガン)と心疾患は着々とランクを上げて90年代から今日まで金メダル銀メダル。一方脳血管疾患はだんだんと順位を落としていった。まあ順位ってあくまでも相対評価なのだけど。


死因ベスト3 脳血管疾患 心疾患


 脳血管疾患も昔多かったのは脳卒中(脳出血)。これはタンパク質摂取量の少なさ(血管が弱くて切れやすい)・塩分摂取量の多さ・酒の飲み過ぎ(血圧が高い)が主な原因なのだが、次の表見たらなぜ減ったかわかるよね?


日本人栄養摂取推移 
動物性たんぱく質 動物性脂質
『女子栄養大学食品成分表(資料編)2016年版』
を使って作成しました
これ、戦後から書いてくれてる


 動物性タンパク質はアミノ酸スコア100だからその摂取量が増えれば当然の如く血管も強くなるワケよ。また戦後冷蔵・冷凍庫の普及や色々な調味料・調理法が広まって味付けや保存をかつてほど塩分に依存しなくて済むようになったため塩分摂取量が減った。酒についてはよーわからんが、脳卒中が減ったのはそれだろう。さらに言えば医療や公衆衛生のレベルが上がりかつそれに大多数の人々がアクセスできるようになったこともある(いかに医療レベルが高くても高嶺の花なら意味ねー)。90年以降も脳血管疾患は健闘してはいるがこれは心筋梗塞と同じ動脈硬化由来の脳梗塞がエースになっているかもしれない。現に動物性タンパク質と動物性脂質の増加は大体比例してるしね。そしてそうだとすれば脳卒中は順位以上に少ないことになる。近藤氏の”栄養不足が体の抵抗力を弱めた”とは的外れとしか思えんのですわ。がんはともかく心血管疾患は”(脂質異常症や動脈硬化を招くほどの)栄養過多”でしょうし、また「運動不足」も重要な要素でしょう(摂取総カロリー自体は大して変わってないので生活習慣病が増えたのは運動不足に答えを求めてもいいはず)。理由なんてモンは的さえ射ていればいくつあってもいいんだから。



 名前だけは売れちゃったので近藤氏には「本職をやれ、サイドビズやるならそれなりに勉強しろ」、「サンデー毎日」編集部には「もうちょっと人選をちゃんとやれ」と言っときます。近藤氏が”本職”に打ち込むことはあまり嬉しくないのですが。あと近藤氏は記事のシメで


”【前略】いずれにせよ、大規模コホート研究によって糖質制限ダイエットに脂肪率を上昇させる危険があるとする確実な反証が示された以上、これを推奨してきた専門家らには今回の反証をさらに覆す証拠の提示、すなわち挙証責任があります。仮にそれができないのであれば、ただちに推奨をやめるべきでしょう”


P21




 と言っていますが、多分「高血糖の記憶ガー!」とかワケの分からん妄言言って逃げますよ(爆笑)。やはりここはひとつ誌上でDr.糖尿モヤシ教祖やバカボ山田やココナッツ白澤やケトンハゲとかと対決して欲しいものです。おっと吉村祐美氏も忘れちゃいけない。

 最後に書いておくと後半分はアレだけれど、それをもって「近藤氏の主張はみんなデタラメ」と解釈しないように。まずは読んでそれからめいめいに考えてください。でもまあ「桐山ショック」の頃と較べればまだマシな方か。2010年の研究なのだから2016年2月に出してもよかったのにね。


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