読んで欲しい本『ニセ科学を見抜くセンス』 糖毒バカに対しても効果があるよ、多分!

大体こんなこと
書いてます
(守備範囲外だけど)



ニセ科学 左巻健男 EM菌

amazonの書評は概ね好評でよかった
(素人意見とはいえ)
一人変な奴が踊っとる(笑)


 今回紹介するのは『ニセ科学を見抜くセンス』。著者の左巻健男・法政大学教授は26年間中学・高校の理科教員をしてきた「理科教育の専門家」。と同時にニセ科学とも対決してきた方でもあります。残念ながらこの本には糖質制限は取り上げられていないのですが、大いに参考になることが書いてあったのでご紹介。



 守備範囲外なので簡単にふれるだけですが、こんなニセ科学が並んでおります。何に興味を持ちました?



●とにかく危険なニセ科学・EM菌:農業・河川の浄化・放射性物質除去・殺菌消毒etc何にでも効き1200℃で焼かれても生きてる地上最強のバイキン―そりゃここまで書いたら誰でも「怪しい」としか思わへんやろ(笑)。

ただ問題なのはEM菌が教育や環境の世界に入ってきたり(善意・公金が虚しいことに利用される)政界で活動をしていたり(「有用微生物利活用推進議員連盟」。今日日の政治家は理系リテラシー低いな)批判の声を封じようとしたりしているため左巻教授は「危険」と見ている、くわばらくわばら。


○マイナスイオン:陰イオンとは別物。「あるある大事典」で知名度が高まり、大手家電メーカーが参入。インフルエンサー(笑)の失墜やら何やらでその後下火になるがなんだかよさそうなイメージは残ってしまった。マスコミと企業がグルになって広めた迷信ってのが糖質制限とよく似ていますな(糖質制限は五流の医者とマスコミ、やがて食品業界。


●水道水とミネラルウォーター:水道水は水道法、ミネラルウォーターは食品衛生法。さて、どっちの基準が厳しいかな?東京都水道局の水道水質基準も見ておこう。


○伊■園が儲け損なった(笑)水素水:胃腸薬一包分の効果を得るには水素水を●L飲む必要が?こんなん水中毒なるで?


●がんもどき理論:がんは転移するがんと転移しないがんもどきの2つ?そりゃ結果(死後)から見りゃそうやろうな・・・


○ホメオパシー・経皮毒・デトックス:一応害はないが益もない。ただし時間やお金が無駄になる。ああ、書くのがもうめんどくさくなってきた。



「人はだまされるように
できている」



 第10章(最終章)は「ニセ科学にだまされないために」。冷静に見ればサルですらだまされなさそうなシロモノになんでホイホイ引っかかるのか?菊池聡信州大学人文学部准教授によると人にはニセ科学を受け入れてしまう4つの心理的要因が備わっているそうです。それらは糖質制限狂信者や業者に結構当てはまります。アイツらニセ科学か(笑)?



社会的な情報の(無批判な)受容:権威ある情報源(マスコミや肩書きのある専門家)を信頼して受け入れる思考形式。


【糖質制限】東洋経済新報、日経BPなどそれなりの出版社が出版してる、著者が医師だ、ってとこかな?その医師には糖尿病専門医はほとんどおらず、編集者は理系の知識が相当怪しいんやけど(大体大学が私学文系)。


人の基本的な動機づけ:未知の出来事への興味、善意への傾倒


【糖質制限】楽してやせたい、っていう欲望があるからなあ。


見かけの実用性:見かけ上実用的な価値がある。


【糖質制限】かなり顕著やな。運動もせずに腹いっぱい食べてやせる、(短期的には)血糖値が下がる。


具体的な経験:自分や身近な人の直接・間接の体験。


これも糖毒バカはよくやる。ほぼ全ての書籍は個的体験と思いつき。


 こう見ると①・③・④は当てはまるな(笑)。



「途方もない主張には
途方もない証拠が必要」
コレ全然やってねえな(笑)



 カール・セーガンは、著書『COSMOS(コスモス)』(木村繁訳、朝日選書、1980年)の中で「途方もない主張には、途方もない証拠が必要である」と語っています。

【中略】


 ちゃんとした学術雑誌に発表され、さらに追試もクリアして、科学の世界で認められるようになります。しかし、これらの「途方もない主張」は、ただ主張されるだけです。「途方もない主張には、途方もない証拠が必要である」のに、「途方もない証拠」が弱いのです。


同書P180



 既述した④がそれやね。たとえば「糖質制限で体重が減った!」っていう奴は多々いるが、連中の主張は正直ブラックボックスで”証拠”と呼ぶのは難しい。糖質摂取量にはやたらとうるさいのに総摂取カロリー量についてはなぜか言いたがらねーし。



 なぜカロリー量も書かなければならないかというと、体重減少がカロリー制限のたまもの、ということもありうるから。これは何度も言うてるけどさ。



ニセ科学 水素水 法政
廉価版みたいなのがこっち


身につまされる(苦笑)!
科学者がニセ科学と
対決したがらない理由



 「どうして世にはびこるニセ科学を科学者は潰しに行かないのか?」もっともな疑問なんやけど、それにはそれなりの理由があるわけで。



 科学者は、ニセ科学はあまりにも荒唐無稽で相手にしたくないという気持ちをもっていることが多いです。ニセ科学を批判しても、研究業績になりませんからなおさらです。相手は、ニセ科学でも何でも使って儲けることに命をかけた業者の場合が多いです。そんな相手と対決するのはとても大変です。


 ですから科学者からニセ科学を批判する本や「論説」はほとんど出てきません。それでもニセ科学の蔓延に危機感を持った科学者の一部が動き出しています。


同書P181



 あぁ、わかるわかる。私も今までいろいろあったからなあ。ブログそのものの削除を要求してきた北陸のMEC主婦(今も元気にMECやってんのかな?)、油売りに転身した宮崎の変な看護師、「糖質制限の伝道師」の子分・・・思えばどいつもこいつもロクデナシやったなあ(爆笑)。


 私がさらに付け足すと「儲からない」のよね。イヤねぇ、ウチ、メッチャ兵糧攻めにされてるのよ・・・ホンマ皆さん頼むで(苦笑)。でもまあ、私みたいな物好きは一人ではないんやなとわかったことがこの本を読んだ一番の収穫ですわ。



印象に残ったあとがき



 左巻教授は理科教育の専門家だが、自然科学を教える理由についてこうあとがきで書いている。中々これが印象深かった。



 自然科学は、客観的実在たる自然の構造、法則性、歴史をさぐっていくという理論的探究の営みである。また、その探求の結果として、その歴史的時点での自然像をはっきりさせる体系的知識でもある。


 その自然科学をなぜ教えるか。


 ぼくは、自然科学教育の目的を2つにしぼってみた。


 第1に、おもしろいからである。

【中略】



 第2に、行動判断の土台になるからである。


 本当に生死をかけたレベルでの行動の判断は、自然科学の基礎的知識なしでは行えない。


【後略】





 大げさかもしれないが、決して間違ってはいないでしょ?



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