糖質制限の深く昏い闇~「週刊新潮」編、これ、ホンマに「新潮」か(笑)?

「週刊新潮」
らしくねえな、
オッサンどーしたよ(笑)?


週刊新潮 桐山秀樹 糖質制限



 桐山秀樹氏の急死によって起こった「桐山ショック」。様々な雑誌が取り上げているが、今回は「週刊新潮」2016年2月25日号の「糖質制限ダイエットに成功して急逝した「桐山秀樹さん」の教訓」を紹介します。

 私的なことで恐縮ですが、正直「週刊新潮」は嫌いです。なぜならオヤジくさい雑誌だから(笑)。そんなオヤジくさい雑誌なんですが、この記事に関してびっくりした。というのはこれまで読んだ「桐山ショック」関連の週刊誌記事の中で最もよかったから。一体新潮に何があったんでしょう(笑)?



 記事内容を軽く要約すると桐山氏の死因をパートナーの吉村祐美氏が語り、桐山氏が世間にその名前を知られるようになった糖質制限ダイエットの説明がある。それから糖質制限反対派あるいは懐疑派のコメントが並ぶ。桐山氏は2011年に「週刊新潮」の取材でこうも語っていた。なおこの記事の引用文はすべて「週刊新潮」2016年2月25日号の「糖質制限ダイエットに成功して急逝した「桐山秀樹さん」の教訓」から。



 「このダイエットには3つのやり方があり、三食すべて炭水化物を摂らないことを「スーパー制限」、朝夕食に抜くのは「スタンダード制限」、夕食だけを「プチ制限」と言う。僕は「スーパー制限」を行っていますが、お腹はすきません。肉や魚を食べる分には差支えがないのですから、お酒も日本酒やビール、白ワインはダメですが、焼酎やウイスキーはOK。これで僕は、1ヶ月で15キロ、3ヶ月目には20キロ近く痩せていました。満腹にしながらダイエットできるのだから、不思議ですよね



糖質制限反対派・
懐疑派のコメント



「炭水化物を摂らないダイエットは、それ以外ならいくら食べてもよい、というのが売り。しかし、炭水化物を食べない代わりにその不足したカロリーを補うため、長期間に亘って肉を大目に摂取したらどうなるでしょうか。タンパク質とともに脂肪も大量に摂取することになりますが、動物性脂肪の中には、パルミチン酸と呼ばれる、飽和脂肪酸が多く含まれています。これが体内に入ると、悪玉コレステロールを増やす働きがあるのです」

「悪玉コレステロールは、血液の中に蓄積し、血管の壁を厚くします。これが動脈硬化で、心筋梗塞の要因となるさらに、コレステロールが血管の壁を守る「内皮細胞」を傷つけると、それを修復するために血栓が出来ることがある。この血栓も、心筋梗塞の要因になるのです」

岡田正彦新潟大学名誉教授(予防医学)



心不全で亡くなったわけですから、血管に問題があったのは間違いない。その上、過剰な糖質制限を行っていたのですから、両者に関係のある可能性は十分に考えられます

【徹底した糖質制限により脳梗塞になった患者の例を挙げてから】

「話を聞くと、炭水化物を摂取しない代わりに、トンカツなどの揚げ物をたくさん食べ、酒も毎日のように呑んでいたのです。これでは血管に「プラーク」、すなわち劣化した油がたまり、血管の内壁が厚くなっていってしまう。糖質制限ダイエットの落とし穴は、炭水化物を食べない代わりに、不足分を補うため、他は多めに摂取してよいと誤解してしまうところ。
【後略】」

「そもそも、ダイエットで体重が減っただけで健康と判断することが間違っているのです。血圧が下ったら、コレステロールが下ったらというのも同じ。木を見て森を見ずではないけれど、身体全体の健康のバランスが保たれていることが重要なのです

真島康雄 真島消化器クリニック院長



ご指摘の心筋梗塞や脳梗塞の恐れに加えて、過度な糖質制限には、他にも生命に危険を及ぼす可能性が考えられます。例えば、私が病院で診た45~46歳の男性は、糖質制限に興味を持ち本を2冊買って勉強し、実践しているとのことでした。しかし、診察すると、腎機能が相当悪くなっていたのです。タンパク質の摂取が過剰になって障害を与えたか、あるいは、糖が足りず、タンパク質から糖質を作るために、アミノ酸を分解する過程で腎臓に負担がかかったせいか。いずれにせよ、このままだと人工透析を受けることになりますよ、と伝えました

「さらには、糖質の代わりに脂質が燃焼されていく過程で、ケトン体という物質が出来ます。これは酸性物質ですから、これが増え続けると、体内も酸性状態になり、感染症にかかりやすくなったり、場合によっては昏睡状態に陥ったりすることもあるのです

佐藤祐造 愛知みずほ大学副学長(内科・糖尿病学)



「(2013年に能登洋・国立国際医療研究センター病院医長が米科学誌に出した論文(糖質摂取量の最も少ないグループの死亡率が多いグループの1.31倍だった)を紹介してから)

これは世界の492の論文を検証し、27万人を対象にした解析です。異論も出されていますが、一つの結果としては、真摯に受け止める必要がある。すなわち、過度な糖質制限には、健康を害する可能性が十分にあると思います」

健康とは、肉体だけではなく、精神的、社会的にも質の高い生活を営むこと。日本人にとって、長らく米は主食で、様々な文化も生んできた。その視点に立てば、過度な糖質制限ダイエットは肉体だけではなく、精神的、社会的健康にとっても障害になることがあります

森田豊医師(兼ジャーナリスト)



 また特に発言者はわからないが(ということは、記事を書いた編集者だろうか)文章中には糖質制限に疑問を感じるものも少なくない。

桐山さんがかつて糖尿病だったことは先に述べた。もともとリスクを抱えていたところに、更に血管を傷める可能性のある糖質制限を行ったのだから、悲劇との間に繋がりを感じてしまうのは、穿ち過ぎだろうか



世に「長寿村」と呼ばれる地域はいくつもあるが、炭水化物オフを実践しているところを耳にしたことはない。また、3つしかない栄養素のひとつを完全に抜いてもなお健康だといわれて、なかなか素直に首を縦に振ることはできないであろう。



 大雑把にまとめるなら


脂質の過剰摂取
→脂質異常症による
心筋梗塞・脳梗塞の
リスク増大

タンパク質の過剰摂取
→内臓(特に腎臓)への
負担増大


 といったところかな。



糖質制限肯定派代表・
吉村祐美氏の反論?



 さすがの「週刊新潮」も一応両論併記という形をとるようである(イデオロギーが絡まないためか)。肯定論者は・・・桐山氏のパートナーの吉村氏のみ。反対・疑問派が4人も医者を連れてきたのに、一方的すぎる!と思ってはいけない。健康にかかわる情報だし(よって論者の数的優位・劣位はどうでもいい)、はっきり言って主張内容が苦しかったからだ。



「お医者様に聞くと、桐山が倒れた心不全は、気温の変化が激しい時期や、ストレスが強くかかっている時など、誰にでも、30代の若さでも起こるようなものでしょうと言っていました。桐山はこれまで、月に一回は血液検査を受け、数値に異常はなく、健康そのものと言う感じでしたのよ。ですから、糖質制限と今回の件は無関係だと思います。【後略】」

自分が糖尿病に苦しみ、糖質制限ダイエットによって克服した。その体験を生かしたくて本をたくさん書いてきましたし、糖尿病患者さんたちの集会を開いたり、講演を行ったりして、糖質制限を推進してまいりました。【後略】」




 う~ん・・・苦しいね。これから少し角の立つことばかり書きますのでご容赦を。

 あまり私はホテルに宿泊する機会があまりないのだが、普通空調効いてない?しかも冬に。ホテル内で気温の変化が激しく起こることは考えにくいのでは?

 ”誰にでも、30代の若さでも起こるようなもの”とあるが、健康体の30代は心不全をあまり起こさないと思うよ。

 ”糖質制限と今回の件は無関係だと思います”は、吉村氏の願望にすぎない。「心筋梗塞の要因が多い」と医師のコメントが出ているのだからね。

 率直な感想は

「論理で説き伏せることが
難しいから
感情に訴える
戦術を採用した」。



吉村氏は
物書きの責任を
果たしているか?



 辛辣な物言いが続くのだがもうちょっと御辛抱を。吉村氏は桐山氏と糖質制限本を共著もしている。よく糖毒バカが「糖質制限が広まるとー糖尿病専門医の儲けが減るカラー」とか言ってる、アレですね(笑)。吉村氏は桐山氏や糖質制限と利害関係があるから安易に言い逃れをすべきでない。また、

これまで50冊以上の著書を物してきた作家にしては、その死の伝わり方は”静かな”ものだった。全国紙に訃報が出たのは、死後10日経ってから。しばらくの間、「不慮の事態」は、関係者の間で秘められていたワケだ。


 からも「週刊新潮」もその”不自然さ”を感じている。一体一週間も何をしていたのか?糖毒業界人・利害関係者間で「善後策を話し合っていたのでは?」と勘繰れそうだし。

 既述の通り吉村氏は読者の感情におもねっているようにしか読めない。そしてそれ故に彼女が物書きの責任を果たしているかと言えば、NOだろう。これが「エクレアとシュークリーム、どっちがおいしい?」みたいなどうでもいいようなことなら構わないが(ちなみに私はエクレア派)、扱っていることがらが読者の健康や身体にかかわることなのでそういうわけにはいかない。角の立つ言い方をすると桐山氏ほどの知名度を持たない一般人が糖質制限で何かがあってもその事実は世間に広まらないし。

 糖尿病患者を引き合いに出すなら(「患者を救いたい一心で」と記事中にあるからね)彼ら(彼女ら)の利益を第一に行動すべき。

 というか桐山氏の訃報からまず感じなければならないのは「目先のメシを変えるだけでは不十分で、食事・運動・休息などの生活スタイルを全面的に見直さなければならない」だよな?メシを変えて目方を落としただけでは上手くいかなかったというだから。

 あとこれはあざといと感じられるかもしれませんが(苦笑)今回のこの記事、Facebookでもtwitterでもgoogle+でもLineでもはてなブックマークでもポケットでも何でもいいから押さえておいてください、「桐山ショック」関連でかなり違和感を覚えたことがありましたから。「週刊誌は”桐山ショック”をどう伝えたか」はもうちょっとだけ続きます(なんか亀仙人みたいだな・・・)。







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